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2024年05月

2024.05.16

春の花-シャガ

5月も半ばを過ぎました。

日中は暑く明け方は寒いと寒暖差が激しい日が続きます。

今日は「旅の日」です。松尾芭蕉が奥の細道を始めた日にちなんでいるようです。

あちこちに行きたくなってしまいますね。

この時期になると庭に紫色の花がたくさん咲いてきます。

白に近い薄紫に黄色と紫の斑点が鮮やかな、シャガです。

なんとなくわかるかもしれませんが、アヤメの仲間です。4-5月頃にまとまって咲いているのをみかけます。

種子を作らない植物で地下茎を使って増えていきます。

このため密集してあちこちに花を咲かせます。

花はアヤメに似ていますが、もっと小さく白い花弁に紫と黄色の斑点が鮮やかに映えます。

漢字では「射干」と書き、別名「胡蝶花」と呼ばれます。

胡蝶は蝶のことです。確かに花の模様が蝶の羽の模様に似ています。

昔から美しい花として扱われてきたことがわかりますね。

2024.05.11

春の花-ボタン

今週は植木市でした。

初日の昼しかいけませんでした。沢山の出店が出ていましたが、早すぎたのか、まだ開いていない店もありました。

夕方にはすごい人出になっていたようです。

山形の植木市は、薬師祭植木市として、日本三大植木市の一つとされています。

他の二つは熊本と大阪の市になります。

江戸初期の大火で消失した城下町の復興のために最上義光公が始めたとされており、400年ほどの歴史があるお祭りです。

植木市の時期になると当院の庭では牡丹が咲き始めます。

様々な色がありますが、大きな花びらを幾重にも詰め込んだ、絢爛豪華な花です。

植木市でも沢山の牡丹が売られており、当院の牡丹も昔市で購入したものです。

ボタンは、ボタン科ボタン属の植物で4-5月に開花します。

中国が原産で「花王」と呼ばれ、富の象徴とされてきました。

日本には8世紀頃からの記録が認められ、枕草子にも記載されているようです。

様々な絵画や陶器の柄や牡丹灯籠や八犬伝など様々な物語にもモチーフとして使われています。

いかに昔から人々に愛されてきた花かわかりますね。

2024.05.07

春の花-ミヤマオダマキ

GWも終わり通常の生活が戻ってきました。

今日は久しぶりの雨でした。

GW近辺になるといろいろな花が咲きますが、今回もその一つ、ミヤマオダマキです。

当院に咲くのは通常のオダマキより小型のオダマキです。

もっと大きくなっても良い感もありますが、毎年小さいままで冬を迎えています。

通常のオダマキよりも丈が低い分花が大きく見えるので、これはこれで良いと思っています。

オダマキはオレンジ、紫とありますがこれは白い花です。

オダマキはキンポウゲ科の植物で中部地方から北海道にかけて生息する高山植物です。

漢字では「深山苧環」と書きます。

山奥深くに生えているのを見つけられたのでしょう。

10cmくらいの高さでうつむき加減に花をつけます。

花はだんだんと起き上がってきて最終的に上向きになって実をつけるようです。

毎日表情が変わるので違う花を見ているようで飽きないですね。

花弁の形も特徴的で、基部から萼の間を抜けて距が伸びています。

名前の由来は「苧環(オダマキ)」という麻糸を巻く道具が花の形と似ていることからついたようです。

なるほど、上に飛び出た距の部分が糸を巻き取る棒の部分にそっくりです。

昔の人の名前の付け方には本当に感心させられます。

2024.05.05

端午の節句

5月5日はこどもの日、端午の節句ですね。

例年は向かいのホテルキャッスルで泳ぐ鯉のぼりを眺めることができましたが、今年からはそれがみれなくなり残念です。

いずれ復活する予定では有ったようなのでそれを気長に待つことにします。

今日はスプリングフェスティバルと題し、働く車が大集合していました。

当院の前は主に自衛隊の装甲車、救急車などの迷彩色の車が多かったですね。

七日町の方に行くと高所作業車などがあり、子供の行列ができていました。

そういえば今年は地震体験車は見かけませんでしたね。代わりにシートベルト体験車がありました。

良い天気でしたが気温も高くかき氷にも列ができてました。佐藤屋さんの、のし梅のかき氷を食べて暑さをしのぎました。

さて、端午の節句とはあまり関係ありませんが、GW頃になると白い花が咲きます。

5月になると白い花が咲きます。

ドウダンツツジです。

名前からもわかるようにツツジの仲間で4月から5月にかけて咲きます。

秋には紅葉して真っ赤な葉になります。

公園にも植えてあることも多く、よく見かけるのではないでしょうか。

花言葉は「節制」、「上品」といった言葉で白いきれいな花ですが厳しい環境にも耐えられるという意味が込められています。

アセビと花はよく似ていますが葉の形が丸く、薄いためつがいはわかりやすいです。

「ドウダン」は花が枝分かれした様子が昔の夜間の明かりに使われた灯台に似ているところから「トウダイ」から転じてつけられたようです。

灯台は普段私たちが思いつく海にたっている灯台ではなく、3本の棒を結わえてねじり、その上に油の入った皿を置いたものです。

「燭台」と言った方がわかりやすいでしょうか。

時代劇では部屋の明かりとしてよく見かけますね。

このため漢字では「灯台躑躅」と書きます。

ほかにも「満天星」(まんてんせい)とも書かれます。

暗がりで見ると天に白い星がちらばっているようにみえてきれいです。

2024.05.04

春の花-タンポポ

今日は「みどりの日」でした。

なぜ「みどりの日」なのでしょうか?

確かに山々に若葉が茂ってきて「みどり」に違和感がない季節ではありますが・・・

もともとは4月29日が「みどりの日」、さらにその前は「天皇誕生日」でした。

この日は今は「昭和の日」になっています。

4月29日は昭和天皇の誕生日でした。その後天皇陛下の御崩御に伴い、「天皇誕生日」が移動し、かわりに「みどりの日」になりました。

これは天皇陛下が植物に造詣が深く、自然を愛されていたために緑にちなんだ名前にしようとして「みどりの日」にされたようです。

その後4月29日は「昭和の日」に変更されたため、5月4日の国民の祝日の日に「みどりの日」が移動したようです。

季節とはあまり関係がなかったようです。

さて今回はタンポポです。

タンポポといえば春というイメージですが、最近は一年中見かけるかと思います。

なぜこうなったのか、それはタンポポの種類によります。

世に出ているタンポポは大きく分けると「ニホンタンポポ」、「セイヨウタンポポ」の2種類になります。

違いはいろいろあり、まとめると

繁殖方法:ニホンタンポポ;高受粉なので昆虫などがいないと種を作れない。

     セイヨウタンポポ;受粉せずに繁殖できる。

開花時期:ニホンタンポポ;春のみ

     セイヨウタンポポ;一年中

種子:ニホンタンポポ;数が少なく、重いので飛びにくい。

   セイヨウタンポポ;数が多く、軽いので遠くまで飛びやすい。

という感じです。

見分け方は葉の形も違うのですが、一番わかりやすいのは花の根元にある総包片の形です。

総包片が反り返っていないのがニホンタンポポ、反り返っているのがセイヨウタンポポです。

一年中咲いているのはセイヨウタンポポなのです。

セイヨウタンポポの方が繁殖力が強いのであちこちで見かけるようになったのです。

比較すると一見しただけでニホンタンポポの方が増えにくそうに見えますね。

実際にニホンタンポポの数は少なくなっているようです。

当院のニホンタンポポは去年は少なかったですが、今年はそれなりに見かけられるのでほっとしています。

大事にしていかないといけませんね。