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2023年10月

2023.10.28

十三夜

昨日10月27日は十三夜でした。

あまり聞かない言葉ですが、旧暦の9月13日の夜のことで十五夜と並ぶ名月とされていています。

十五夜が中国で始まった風習なのに対し、十三夜は日本で生まれた風習です。

諸説ありますが平安時代の醍醐天皇が始めたという説が有力です。

満月から少し欠けた月を愛でるのは日本独自の風習で、十五夜とセットで楽しむものとされ、一方しか行わないのは「片見月」といわれ縁起が悪いものとされています。

豆や栗が収穫できる季節であり、別名「豆名月」や「栗名月」ともよばれます。

今年は天気が不安定で午前中は雨が降っていましたが、夜には晴れて煌々と月が照っていました。

十五夜は今年も見れたので、十三夜の月も是非見たいと思っていたので本当に晴れて良かったです。

縁起が悪いのも嫌ですしね。

今年も十五夜に負けず劣らずの月でした。

本日は曇りでしたので、昨日が晴れてくれて本当に良かったです。

昔の人も収穫が終わった後、この月を見て一年の恵みの感謝の気持ちと、来年への気持ちを改めていたのでしょうか。

今年は昨年よりも大分遅い時期なので気温も低く、外で月を見続けるの厳しいのですが、その分きれいに見えますね。

2023.10.18

秋の草花-フジバカマ

10月も半分が過ぎようとしています。

週末は雨が多く寒い日が続きます。

北海道では街中で雪が降ったり、東京では桜が咲いたりと日本の天気はどうなっていくのでしょう。

この天気のためか例年より早めにインフルエンザが流行の兆しを見せています。

予防接種やうがい手洗いなど対策をしっかりするようにしましょう。

秋になると白いふわっとした花が庭のあちこちで咲き始めました。

フジバカマです。

秋の七草の一つで白っぽい小さなかわいらしい花がたくさん集まって咲いています。

例年は白さが強かったのですが、今年は少し桃色が強くピンクがかった色になっています。

(フラッシュが強すぎてうまく撮れませんでした・・・暗いところではスマホの撮影は難しいですね。)

秋の七草は春の七草に比べるとメジャーではないかもしれませんが、ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの七つです。

万葉集にある山上憶良の歌からとられており、

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七草の花」

「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」

の歌からとられています。

今まで朝貌は朝顔と思っていたのですが実は諸説あり、朝顔、昼顔、ムクゲ、桔梗といわれているようです。

なかでも桔梗が定説のようです。

そんな昔から秋の草として親しまれてきた藤袴ですが、花の色が藤に似て(花弁は白ですがつぼみが藤色)、形が袴に似ていることからこの名前になったようです。

乾燥すると桜餅のような香りがするようです。

しかし、以前はどこでも見られていたフジバカマも護岸工事などの影響で環境省のレッドリストに載っており、準絶滅危惧種に指定されています。

そう思いながら秋風の中ゆれるすがたを見ていると、はかなさを感じてしまいますね。