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2023年04月
2023.04.30
春の草花-シャクナゲ
4月ももう終わりです。
GWに入ってあちこちに旅行に行く人も多いのではないでしょうか。
4月最後の今日は風が強く肌寒い日でした。
昨年の4月30日は雪が降りましたが、そこまでは寒くならなかったですね。
今回はシャクナゲです。
ツツジ科の植物で、ツツジに似た大きな花を咲かせます。
4-5月に咲く花で、登山をしていると岩場の間から顔を出しているのをよく見かけます。
高いところで急にこんな大きな花に出会うと、ドキッとしますね。
元々は高山植物で危険なところにきれいに咲くため「高嶺の花」の語源となっています。
同じ理由で花言葉も「危険」、「警戒」「威厳」、「荘厳」などと言ったものになっています。
漢字では「石楠花」と書きます。呉音読みの「シャクナンゲ」が転じたものです。
中国から輸入されてきたとき、漢方で使われる「石花」と間違えられたためこの漢字となったようです。
間違いから来ているとはいえ、岩の間から生えている姿を見るととても似合っている字ですよね。
2023.04.18
春の花-ヤマツバキ
4月も後半に入ろうとしていますが、まだ朝や夜は肌寒い日が続きます。
今回は「山椿」です。
ヒメツバキのピンク色も良いですが、ツバキといったら紅ですね。
2-4月に開花して冬のイメージもありますが春の季語になっています。
花もきれいですが、種からは油をとったりと生活にも必要な植物です。
しかし、花びらが散るのではなく、首元から花が落ちるため死を連想させるとして縁起が悪いとされることもあります。
このためかどうかは不明ですが古い椿には霊が宿るとされています。
江戸時代の鳥山石燕の今昔画図続百鬼にも古椿の霊としてあげられるくらいメジャーな霊だったようです。
石燕の絵では庭先に大きな花をつけた椿が書いてあります。
あちこちに椿に関する怪談があるようですが、実は山形にも椿の怪談があるようです。
旅人を蜂に変えてしまい、自らの花におびき寄せて食べてしまうという恐ろしい話です。
黒緑の葉に囲まれた中に紅い花がぽつんと咲いているのを見ると妖しげな雰囲気がして、昔の人が化けると考えたのも納得できる気がします。
ただこの話、場所がわかりません。「山形の会談」という本が発売されたのでよんでみましたが残念ながらのっていませんでした。
山形の化け椿もまだどこかで咲いているのでしょうか。
そして当院の椿もいつか化けるのでしょうか。想像が膨らみます。
2023.04.17
春の花-スイセン
暖かくなったと思いましたが、風が強く冷える日が続いています。
さて、今回はスイセンです。
せっかく黄色い花を咲かせたのですが、風で倒れてしまっていました。
少しかわいそうです。
ヒガンバナ科の花ですが、ヒガンバナとは大きく印象が異なります。
6枚の花弁に見える部分は、上3枚が花弁で下3枚は萼になります。
雄しべと雌しべを囲む筒状の部分は副花冠と呼ばれています。
英語名はNurcissus(ナルキッソス、ナルシス)とよびます。
ギリシャ神話の美少年の名前です。
水に映った自分の姿に恋をして花に変わってしまう、という話で、この花がスイセンとされているようです。
よく見る花ですが、毒草で食べると30分以内に嘔吐、下痢、頭痛がおきて、ひどくなると意識消失も起こってきます。
この時期になるとスイセンの中毒のニュースがでてきます。
花が咲いていればわかりやすいのですが、葉っぱだけだとニラに似ているので、間違われて食べてしまうようです。
匂い(スイセンは匂いなし)や、球根の有無(スイセンは球根あり、ニラは球根なし)で見分けられます。
採取するときははさみで切らずに根っこから引っこ抜くとわかりやすいようです。
2023.04.09
春の草花-アセビ
今日は朝起きたら山が白くなっていました。
暖かくなってきたと思っていたら、いきなりの雪で驚きました。
確かに天気予報では日曜に雪、といっていましたがまさかと思っていました。
こんな時期に雪とは、と思っていましたが昨年のブログを見ると、昨年は4月30日に雪が降っていたようです。
まだ油断はできなそうですね。
今回は「アセビ」です。
アセビはツツジ科の植物です。
小さな白い袋状の花がたくさん集まってます。最初ドウタンに似ていると思いましたが同じツツジ科の仲間だったとのことで納得です。
ドウタンよりも茎が短く、花が密集して賑やかな感じですね。
別名を「馬酔木」ともいい、馬が葉を食べると毒にあたって酔っているようにふらふらするということが由来になっているようです。
実際に葉などには「アセボトキシン」という毒が含まれており、当然人間にも有害で、下痢、腹痛、呼吸麻痺などを引き起こします。
逆にこれを利用して殺虫剤にしていたようで、昔の人の知恵はすごいですね。
人だけでなく、昆虫にもこの毒を利用するものがいます。
ヒョウモンエダシャクと言う蛾の仲間で幼虫の時期にアセビの葉を食べて体内に毒を蓄積させるようです。
アセビは英語名で「Japanese andromeda」ともいわれます。
ギリシャ神話のアンドロメダにならってか花言葉は「犠牲」、「献身」となっています。
ところで、この名前はandromeda(ヒメシャクナゲ)に似ていることが由来のようです。
ではこのヒメシャクナゲの花言葉はというと、「警戒」「危険」です。
なぜ、こうも違ってしまったのでしょうか。
2023.04.04
春の草花-ウメ
新年度が始まりました。
転勤などで環境が変わってまだ慣れない人も多いのではないでしょうか。
寒暖差もまだ激しく体調も崩しやすいですので気をつけてお過ごしください。
とはいえ日中はかなり暖かくなり、当院の梅も満開になりました。
当院には白梅が2本、紅梅が1本あり、写真は3本あるうちの一番若い紅梅です。
白梅の2本はかなりの老木です。
青空に咲く景色もきれいですが、夕闇の中に白く浮かび上がる姿もきれいですね。
この紅梅は昔から有った梅を接ぎ木したものですが、最初はなかなか育たなかったようです。
何回かの試行錯誤の後、やっと花を咲かせるようになってくれましたが、その途端に元の梅は枯れてしまったとのことです。
不思議なものですね。
当院も、先日からオンライン資格確認を導入しました。
今後も電子カルテの導入など進めており、環境が変わっていきそうです。
新年度も頑張っていきましょう。
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