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2023.05.01
春の草花-オダマキ
今日から5月です。
日中は暑かったですが、夕方からは風が吹いてきて寒くなりましたね。
このような寒暖差が激しいときは調子を崩しがちですので気をつけてください。
今回はミヤマオダマキです。
通常のオダマキより小型のオダマキです。
昨年よりも大分早く花をつけました。やはり今年の気温が高い性なのでしょうか。
桜前線も例年より一月ほど早く上昇しているようです。温暖化と考えると少し怖いですね。
オダマキはキンポウゲ科の植物で中部地方から北海道にかけて生息する高山植物です。
10cmくらいの高さでうつむき加減に花をつけます。
花はだんだんと起き上がってきて最終的に上向きになって実をつけるようです。
毎日表情が変わるので違う花を見ているようで飽きないですね。
花弁の形も特徴的で、基部から萼の間を抜けて距が伸びています。
名前の由来は「苧環(オダマキ)」という麻糸を巻く道具が花の形と似ていることからついたようです。
なるほど、上に飛び出た距の部分が糸を巻き取る棒の部分にそっくりです。(写真には写ってないですが・・・)
昔の人の名前の付け方には本当に感心させられます。
これは以前、患者さんからいただいたものです。今年も見事な花を咲かせてくれました。
ありがとうございます。

2023.04.30
春の草花-シャクナゲ
4月ももう終わりです。
GWに入ってあちこちに旅行に行く人も多いのではないでしょうか。
4月最後の今日は風が強く肌寒い日でした。
昨年の4月30日は雪が降りましたが、そこまでは寒くならなかったですね。
今回はシャクナゲです。
ツツジ科の植物で、ツツジに似た大きな花を咲かせます。
4-5月に咲く花で、登山をしていると岩場の間から顔を出しているのをよく見かけます。
高いところで急にこんな大きな花に出会うと、ドキッとしますね。
元々は高山植物で危険なところにきれいに咲くため「高嶺の花」の語源となっています。
同じ理由で花言葉も「危険」、「警戒」「威厳」、「荘厳」などと言ったものになっています。
漢字では「石楠花」と書きます。呉音読みの「シャクナンゲ」が転じたものです。
中国から輸入されてきたとき、漢方で使われる「石花」と間違えられたためこの漢字となったようです。
間違いから来ているとはいえ、岩の間から生えている姿を見るととても似合っている字ですよね。


2023.04.18
春の花-ヤマツバキ
4月も後半に入ろうとしていますが、まだ朝や夜は肌寒い日が続きます。
今回は「山椿」です。
ヒメツバキのピンク色も良いですが、ツバキといったら紅ですね。
2-4月に開花して冬のイメージもありますが春の季語になっています。
花もきれいですが、種からは油をとったりと生活にも必要な植物です。
しかし、花びらが散るのではなく、首元から花が落ちるため死を連想させるとして縁起が悪いとされることもあります。
このためかどうかは不明ですが古い椿には霊が宿るとされています。
江戸時代の鳥山石燕の今昔画図続百鬼にも古椿の霊としてあげられるくらいメジャーな霊だったようです。
石燕の絵では庭先に大きな花をつけた椿が書いてあります。
あちこちに椿に関する怪談があるようですが、実は山形にも椿の怪談があるようです。
旅人を蜂に変えてしまい、自らの花におびき寄せて食べてしまうという恐ろしい話です。
黒緑の葉に囲まれた中に紅い花がぽつんと咲いているのを見ると妖しげな雰囲気がして、昔の人が化けると考えたのも納得できる気がします。
ただこの話、場所がわかりません。「山形の会談」という本が発売されたのでよんでみましたが残念ながらのっていませんでした。
山形の化け椿もまだどこかで咲いているのでしょうか。
そして当院の椿もいつか化けるのでしょうか。想像が膨らみます。


2023.04.17
春の花-スイセン
暖かくなったと思いましたが、風が強く冷える日が続いています。
さて、今回はスイセンです。
せっかく黄色い花を咲かせたのですが、風で倒れてしまっていました。
少しかわいそうです。
ヒガンバナ科の花ですが、ヒガンバナとは大きく印象が異なります。
6枚の花弁に見える部分は、上3枚が花弁で下3枚は萼になります。
雄しべと雌しべを囲む筒状の部分は副花冠と呼ばれています。
英語名はNurcissus(ナルキッソス、ナルシス)とよびます。
ギリシャ神話の美少年の名前です。
水に映った自分の姿に恋をして花に変わってしまう、という話で、この花がスイセンとされているようです。
よく見る花ですが、毒草で食べると30分以内に嘔吐、下痢、頭痛がおきて、ひどくなると意識消失も起こってきます。
この時期になるとスイセンの中毒のニュースがでてきます。
花が咲いていればわかりやすいのですが、葉っぱだけだとニラに似ているので、間違われて食べてしまうようです。
匂い(スイセンは匂いなし)や、球根の有無(スイセンは球根あり、ニラは球根なし)で見分けられます。
採取するときははさみで切らずに根っこから引っこ抜くとわかりやすいようです。


2023.04.09
春の草花-アセビ
今日は朝起きたら山が白くなっていました。
暖かくなってきたと思っていたら、いきなりの雪で驚きました。
確かに天気予報では日曜に雪、といっていましたがまさかと思っていました。
こんな時期に雪とは、と思っていましたが昨年のブログを見ると、昨年は4月30日に雪が降っていたようです。
まだ油断はできなそうですね。
今回は「アセビ」です。
アセビはツツジ科の植物です。
小さな白い袋状の花がたくさん集まってます。最初ドウタンに似ていると思いましたが同じツツジ科の仲間だったとのことで納得です。
ドウタンよりも茎が短く、花が密集して賑やかな感じですね。
別名を「馬酔木」ともいい、馬が葉を食べると毒にあたって酔っているようにふらふらするということが由来になっているようです。
実際に葉などには「アセボトキシン」という毒が含まれており、当然人間にも有害で、下痢、腹痛、呼吸麻痺などを引き起こします。
逆にこれを利用して殺虫剤にしていたようで、昔の人の知恵はすごいですね。
人だけでなく、昆虫にもこの毒を利用するものがいます。
ヒョウモンエダシャクと言う蛾の仲間で幼虫の時期にアセビの葉を食べて体内に毒を蓄積させるようです。
アセビは英語名で「Japanese andromeda」ともいわれます。
ギリシャ神話のアンドロメダにならってか花言葉は「犠牲」、「献身」となっています。
ところで、この名前はandromeda(ヒメシャクナゲ)に似ていることが由来のようです。
ではこのヒメシャクナゲの花言葉はというと、「警戒」「危険」です。
なぜ、こうも違ってしまったのでしょうか。


2023.04.04
春の草花-ウメ
新年度が始まりました。
転勤などで環境が変わってまだ慣れない人も多いのではないでしょうか。
寒暖差もまだ激しく体調も崩しやすいですので気をつけてお過ごしください。
とはいえ日中はかなり暖かくなり、当院の梅も満開になりました。
当院には白梅が2本、紅梅が1本あり、写真は3本あるうちの一番若い紅梅です。
白梅の2本はかなりの老木です。
青空に咲く景色もきれいですが、夕闇の中に白く浮かび上がる姿もきれいですね。
この紅梅は昔から有った梅を接ぎ木したものですが、最初はなかなか育たなかったようです。
何回かの試行錯誤の後、やっと花を咲かせるようになってくれましたが、その途端に元の梅は枯れてしまったとのことです。
不思議なものですね。
当院も、先日からオンライン資格確認を導入しました。
今後も電子カルテの導入など進めており、環境が変わっていきそうです。
新年度も頑張っていきましょう。


2023.03.31
春の草花-ヒメツバキ
本日は非常に暖かい天気でした。
霞城公園の桜も大分咲いてきたとのことです。
当院の正面で咲いているヒメツバキも大分花が開いてきました。
医院が建設された当時から植えられているもので毎年春になるときれいな花を咲かせてくれます。
一番目立つところにありますので皆さんもよくごらんになっていると思いますが、ピンク色の可憐な花を咲かせて目を楽しませてくれます。
幾重にも重なっている花弁が次第に散っていく様ははかない感じがしますね。
ところで本日で今年度も終わります。
一年が過ぎるのはとても早くあっという間でした。
皆様のおかげで今年も仕事を続けることができました。
ツバキに負けないように来年も大きな花を咲かせられるように頑張っていきたいと思います。
来年度もよろしくお願いいたします。

2023.03.23
春の花-ウメ
WBCはすごい盛り上がりでしたね。
決勝戦は平日にもかかわらず、多くの人がテレビの前で大興奮していたのではないでしょうか。
さて春分の日も終わり、世の中はどんどん春めいてきています。
桜の開花、お花見のニュースも流れてきていますが、山形では桜はまだ早いようです。
その代わり梅はかなり咲き始めました。
霞城公園やあちこちの庭先で花を咲かせています。
我が家の梅も咲き始めました。
昨年は4月に咲き始めたので、昨年よりも早く咲き始めたようです。
それだけ暖かいのでしょうか。
花梅ですのでなかなか実はつきませんが、代わりに見事な花を咲かせて春本番を教えてくれます。
今年はお花見など楽しめると良いですね。


2023.03.15
春の草花-フキノトウ
昨日東京で桜の開花宣言がでましたね。
個人的な話ですが、桜が咲くと目から涙が止まらなくなってきます。
そう、花粉症です。
大学生の時に発症して以来、この時期になると目と鼻をとって洗いたくなるほどに毎年つらいです。
アレルギーの薬も様々出てきていますので、色々試すのは良いと思います。
さて今回は春の味覚でもあるフキノトウです。
蕗は昔からよく食べられており、子供の頃もよく食べました。
アクがすごく、小学校の頃にスジを取っていたら手が真っ黒になったのを覚えています。
地下茎から花茎を伸ばしますが、雌雄異花なので雄花と雌花があります。
雄花は20cmくらいで花が咲き終わると枯れてしまいますが、雌花は40-70cmくらいまでのびて綿毛を飛ばすようです。
これはどちらなのでしょうね。


2023.03.13
春の草花-フクジュソウ
今日は雨でしたが、日に日に暖かくなってきています。
とはいえ、日陰や夜の風はまだ冷たいですので気をつけてください。
本日からマスクも自己判断で脱着が可能となりましたが、医療機関には病気の方、免疫を抑える治療をしている方等、様々な方がいらっしゃいますので受診の際はマスクをしていただければ幸いです。
先日蕾だった福寿草も花が開きました。
毎年一番に花を咲かせてくれます。
福寿草を見かけると春が来たと感じます。
キンポウゲ科の植物で別名「元日草」といいます。
黄色の花はに日中は開いていますが、曇天や夜間は閉じています。
日中に開いているときは中央に光を集め保温力を高め受粉に利用するようです。
そして春が終わると地上に出ている部分は枯れて地中で休眠し翌春に備えます。
関東は桜も咲き出したようで、これから暖かくなっていくのが楽しみですね。





