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2024.05.04
春の花-タンポポ
今日は「みどりの日」でした。
なぜ「みどりの日」なのでしょうか?
確かに山々に若葉が茂ってきて「みどり」に違和感がない季節ではありますが・・・
もともとは4月29日が「みどりの日」、さらにその前は「天皇誕生日」でした。
この日は今は「昭和の日」になっています。
4月29日は昭和天皇の誕生日でした。その後天皇陛下の御崩御に伴い、「天皇誕生日」が移動し、かわりに「みどりの日」になりました。
これは天皇陛下が植物に造詣が深く、自然を愛されていたために緑にちなんだ名前にしようとして「みどりの日」にされたようです。
その後4月29日は「昭和の日」に変更されたため、5月4日の国民の祝日の日に「みどりの日」が移動したようです。
季節とはあまり関係がなかったようです。
さて今回はタンポポです。
タンポポといえば春というイメージですが、最近は一年中見かけるかと思います。
なぜこうなったのか、それはタンポポの種類によります。
世に出ているタンポポは大きく分けると「ニホンタンポポ」、「セイヨウタンポポ」の2種類になります。
違いはいろいろあり、まとめると
繁殖方法:ニホンタンポポ;高受粉なので昆虫などがいないと種を作れない。
セイヨウタンポポ;受粉せずに繁殖できる。
開花時期:ニホンタンポポ;春のみ
セイヨウタンポポ;一年中
種子:ニホンタンポポ;数が少なく、重いので飛びにくい。
セイヨウタンポポ;数が多く、軽いので遠くまで飛びやすい。
という感じです。
見分け方は葉の形も違うのですが、一番わかりやすいのは花の根元にある総包片の形です。
総包片が反り返っていないのがニホンタンポポ、反り返っているのがセイヨウタンポポです。
一年中咲いているのはセイヨウタンポポなのです。
セイヨウタンポポの方が繁殖力が強いのであちこちで見かけるようになったのです。
比較すると一見しただけでニホンタンポポの方が増えにくそうに見えますね。
実際にニホンタンポポの数は少なくなっているようです。
当院のニホンタンポポは去年は少なかったですが、今年はそれなりに見かけられるのでほっとしています。
大事にしていかないといけませんね。
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