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2023.11.15

秋の草花-ホトトギス

 早くも11月も半ばを過ぎました。

急に寒くなり、雪が降ったところもあるようです。

今年は秋を感じる間もなく冬になろうとしています。

紅葉もあっという間に散ってしまっています。庭にいた蝶の幼虫も慌ててさなぎを作っており、自然界もこの気候には振り回されているようです。

学校ではインフルエンザが流行しており、例年よりも早い印象があります。

学級閉鎖も相次ぎ、遠足が中止になったりしています。

うがい手洗いなどで予防を心がけていきましょう。

さて今年も庭の西側に紫色の変わった形の花が咲きました。

ホトトギスといいます。

ユリ科の花で、花弁の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているためこの名前になったようです。

ホトトギスの口に似ているとかではないのですね。

葉に油を垂らした染みの様な斑点があることがあり「油点草」という別名もあるようです。

調べてみると思っている以上に種類がたくさんあり驚きました。色も黄色のものもあるようです。

内花被片3枚、外花被片3枚の6枚の花弁の中に放射状に分かれる花柱が立ち非常に特徴的な形をしています。

秋の草として俳句やお茶の席などに用いられます。

道ばたではあまり見かけない花ですが形がかなり印象的ですので一度見ると忘れられない花ですね。

2023.11.03

秋の草花-シュウメイギク

11月になり、今日は文化の日です。

今週末は天気が良く日中は暑い日になりそうです。

今日も朝は霧が濃く前が見えませんでしたが日が昇るにつれて良い天気になってきました。

医院の庭でも白い花が満開になっています。

シュウメイギクといいます。

東側に咲いているので来院された際はよく見えるかと思います。

この景色を見ると秋を感じますね。

漢字では「秋明菊」と書くので菊の仲間かと思ってしまいますが、実はキンポウゲ科でアネモネのなかまです。

中国から入ってきた植物で、秋牡丹とも言われていたようです。

花びらは退化してしまい、ガクが花びらのように見えています。

いろいろな色がありますが当院のものは白く鮮やかです。

また、中国では「秋冥菊」と書き、この世のものではない美しさを表しているようです。

美しいだけではなく、プロトアネモニンという毒も持っており、汁液は嘔吐、下痢、皮膚炎などを引き起こすので注意が必要です。

気をつけましょう。

2023.10.28

十三夜

昨日10月27日は十三夜でした。

あまり聞かない言葉ですが、旧暦の9月13日の夜のことで十五夜と並ぶ名月とされていています。

十五夜が中国で始まった風習なのに対し、十三夜は日本で生まれた風習です。

諸説ありますが平安時代の醍醐天皇が始めたという説が有力です。

満月から少し欠けた月を愛でるのは日本独自の風習で、十五夜とセットで楽しむものとされ、一方しか行わないのは「片見月」といわれ縁起が悪いものとされています。

豆や栗が収穫できる季節であり、別名「豆名月」や「栗名月」ともよばれます。

今年は天気が不安定で午前中は雨が降っていましたが、夜には晴れて煌々と月が照っていました。

十五夜は今年も見れたので、十三夜の月も是非見たいと思っていたので本当に晴れて良かったです。

縁起が悪いのも嫌ですしね。

今年も十五夜に負けず劣らずの月でした。

本日は曇りでしたので、昨日が晴れてくれて本当に良かったです。

昔の人も収穫が終わった後、この月を見て一年の恵みの感謝の気持ちと、来年への気持ちを改めていたのでしょうか。

今年は昨年よりも大分遅い時期なので気温も低く、外で月を見続けるの厳しいのですが、その分きれいに見えますね。

2023.10.18

秋の草花-フジバカマ

10月も半分が過ぎようとしています。

週末は雨が多く寒い日が続きます。

北海道では街中で雪が降ったり、東京では桜が咲いたりと日本の天気はどうなっていくのでしょう。

この天気のためか例年より早めにインフルエンザが流行の兆しを見せています。

予防接種やうがい手洗いなど対策をしっかりするようにしましょう。

秋になると白いふわっとした花が庭のあちこちで咲き始めました。

フジバカマです。

秋の七草の一つで白っぽい小さなかわいらしい花がたくさん集まって咲いています。

例年は白さが強かったのですが、今年は少し桃色が強くピンクがかった色になっています。

(フラッシュが強すぎてうまく撮れませんでした・・・暗いところではスマホの撮影は難しいですね。)

秋の七草は春の七草に比べるとメジャーではないかもしれませんが、ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの七つです。

万葉集にある山上憶良の歌からとられており、

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七草の花」

「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」

の歌からとられています。

今まで朝貌は朝顔と思っていたのですが実は諸説あり、朝顔、昼顔、ムクゲ、桔梗といわれているようです。

なかでも桔梗が定説のようです。

そんな昔から秋の草として親しまれてきた藤袴ですが、花の色が藤に似て(花弁は白ですがつぼみが藤色)、形が袴に似ていることからこの名前になったようです。

乾燥すると桜餅のような香りがするようです。

しかし、以前はどこでも見られていたフジバカマも護岸工事などの影響で環境省のレッドリストに載っており、準絶滅危惧種に指定されています。

そう思いながら秋風の中ゆれるすがたを見ていると、はかなさを感じてしまいますね。

2023.09.30

中秋の名月

今日で9月も終わりです。明日からは10月になります。

暑かったり寒かったりで季節がわかりにくいですね。

10月からは山形市でもコロナウイルスのワクチン接種が始まります。

今回はファイザー社のXBB型対応の1価ワクチンになります。

また、同時にインフルエンザのワクチン接種も可能になります。(という印ではインフルエンザは10月23日からです。)

副反応などのリスクはあり当院では同時接種は行っておりませんのでご注意ください。

さて昨日9月29日は中秋の名月でした。

しかも今年はちょうど満月と重なる年です。次回の満月の中秋の名月はは2030年と言うことで7年後になります。

前日まで雨が降っており、今年は見れないだろうと思っていましたが、当日は見事に晴れて煌々と満月が照っていました。

今日は雨が降っていたので本当に十五夜の日だけ晴れたことになります。

誰かが満月を皆が見れるようにその日だけ晴れにしてくれたようにも思えます。

中秋の名月は明治5年まで使用されていた太陽太陰暦の8月15日に見える月のことを指します。

平安時代に中国から日本に伝わった風習ですが、日本でも十五夜として親しまれる風習となっています。

今年はきれいな満月でしたが、必ずしも満月を指すわけではありません。とはいえ、多少の差なのでぱっと見た感じは区別がつかないですね。

十五夜の次は十三夜があります。

今年は10月27日です。この日もぜひ晴れて欲しいものです。

2023.09.27

秋の草花-ススキ

9月も終わりに近づき、朝晩の冷え込みが急に強くなってきました。

しかし、日が照っている間はまだまだ暑く、ニュースでも東京はまた夏日に戻るといっていました。

寒暖差が激しく体にはきびしい状態はしばらく続くようですね。

草花も急に秋支度を始めています。

最初に目につくのは、秋の草花の代表格ともいえる「ススキ」です。

イネ科の植物で、茅とも呼ばれています。

茅葺きの屋根でお馴染みの茅ですね。

秋の七草の一つとして昔から日本全国に生えています。

花が咲いた後に白い綿毛をはやした種がつき、動物の尾っぽの様になることから尾花とも呼ばれています。

夕日に照らされて金色に輝くススキの野原は感動ものです。

今までで一番印象深かったのは霧ヶ峰のススキ野原ですね。一面金色の景色でした。

キツネがひょっこり出てきそうで、見る度に泣きそうになってしまいます。

ちなみに私はイネ科のアレルギーも持っているので花が咲いている時期に行ってしまうと別の意味で涙が止まらなくなります・・・

秋の花粉症はイネ科の植物で誘発されることも多いですのでつらい人にはつらいと思います。

当院のススキはなかなか増えず何年たってもお蔵の脇に数本が生えるのみです。

一面のススキに憧れる身としては寂しいのですが、花粉症のことを考えるとちょうど良いのかも、と思うようにしています。

2023.09.05

夏の花-キツネノカミソリ

 9月に入りました。

日中はまだ焼けるような暑さが続きますが、夜の風は少し涼しくなりましたね。

蝉の声もぱったりと聞こえなくなり、コオロギの鳴き声が響くようになりました。

夏の終わりなるとシュッとのびて咲く花があります。

今回はキツネノカミソリです。

昨年5年ぶりに咲いたとのですが、今年も咲いてくれました。

オレンジ色の花と言いますが、当院のはものピンクに近い色ですね。

ユリのように見えますが、ヒガンバナ科でもあり、茎と花があるだけで葉の姿が見当たりません。

ヒガンバナと同じように早春から初夏にかけ葉を出し、夏になると葉が枯れます。

8月の中頃に花茎をのばし、オレンジ色の花を咲かせます。ヒガンバナの少し前に咲くのですね。

ニョッと地面からはえているのを見ると、違和感を感じて驚いてしまいます。

名前の由来は、「カミソリ」は葉っぱが細長くてカミソリに似ているからと言われています。

「キツネ」は狐火から来ていると言われています。昔は正体がわからない火はキツネが吐いている狐火とされていました。

森の暗がりで葉っぱもなく何もないところに現れる花は、さぞかしキツネが吐いている火に見えたのでしょう。

火を表す妖怪は様々いますが、キツネがより一般的だったり、お稲荷様の神社に生えていたりしたところから、キツネが選ばれたのでしょうね。

四国では狸にいじめられてなければ良いのですが。

2023.08.28

夏の花-アキノキリンソウ

ニュースなどではあまり取り上げられませんが、体感としてはコロナの感染者数がどんどん増えています。

発熱外来も毎日予約で埋まっており、8割方コロナ陽性となります。

話を聞くとどこで感染したかわからない、という人が多いので気をつけてください。

そして、この影響で咳止めの数が足りなくなっているようです。

予防が一番ですので手洗いうがいをしっかりしましょう。

さて、今年は早めに黄色い花が咲きました。

しっかり先端までで咲いてからと思っていましたが、今年は部分的に咲くだけで全体がうまく咲きませんでした。

アキノキリンソウです。

漢字では「秋の麒麟草」と書き8-11月に黄色い花をつけます。

格好良い名前ですが、そもそもはキリンソウという植物がもともとあり、これに花が似ており秋に咲くのでこの名前になりました。

元のキリンソウはこれの少し前の5-8月に咲くようです。

花は似ているのですがキリンソウはベンケイソウ科、アキノキリンソウはキク科の植物なので種としては異なるもののようです。

キリンソウの名前は花の形から「黄輪草」とされたという説や、麒麟のたてがみや角に似ているからという説があるようです。

「キリンソウ」は花が丸い形に咲きますが、「アキノキリンソウ」は写真でもわかるように細長い形になりますので風にたなびくと生き物の尻尾の様に見えるかもしれません。

花言葉は麒麟の影響か「強い心」、「安心」といったものになるようです。

薬としても用いられ、利尿、膀胱炎、風邪の咽頭痛、頭痛などに効果があるとされています。

これからどんどん寒くなっていきますので、からだに気をつけてください。

2023.08.27

かき氷に見えないかき氷

暑い日々が続きます。

今年の暑さは昨年までとは1ランク違い、体調を崩す方も多いようです。

救急車のサイレンを耳にすることも多く感じてしまいます。

こう暑いときは冷たいものが食べたくなります。

ちょうどかき氷祭りを七日町でやっているというのでたべに行ってきました。

済生館の近くにある北前屋で3つのお店が並んでいました。

かき氷も一風変わっていて、どれにしようか迷ってしまいます。

和風のかき氷として、わらび餅、宇治抹茶、イチゴ大福、洋風のかき氷としてショートケーキ(イチゴ、桃)、プリン等

他にも台湾かき氷、トルコアイスと、一見かき氷とわからないようなものが並んでいます。

悩んだ結果クリームブリュレかき氷を頼みました。

かき氷の上にクリームがのって、本当にブリュレされています、かき氷自体にも桃が入っていて、シロップがたっぷりですごくおいしかったです。

桃のショートケーキも分けてもらいましたが、こちらも桃のシロップがたっぷりかかった氷が本当の生クリームで覆われていて本当にケーキでした。

最初は驚きますが、氷もクリームの甘さに負けないくらい甘いですので、さっぱりした氷とこってりしたクリームが非常に合いサクサクと食べ進めることができます。

写真をとってみましたが、かき氷に見えませんね。

わらび餅をお土産に帰ってきましたが大満足でしたね。 

また来年もやってほしいです。

2023.08.26

夏の花-ムクゲ

 今年もこの暑い中に花も元気に咲いています。

暑すぎるためか少し勢いがなかったですが、ムクゲが咲きました。

毎年、白い花が木を覆うばかりに咲くのですが今年は、そこまでの数は咲きませんでした。

アオイ科フヨウ属の植物です。ハイビスカスの仲間なので花もよく似ています。

なんとなく南国っぽい雰囲気があります。

平安時代に日本に来て他植物で、庭木などとして昔から親しまれてきました。

秋の季語として俳句にも度々詠まれることからも、昔から親しまれてきた花であることがわかります。

7月-10月頃まで花を咲かせ続けています。

ずっと咲いている印象を持ちますが、実は一日花なので、一つの花は数日でしぼんでしまいます。

ところが次々に別の花が咲いているのでずっと咲いているような印象を受けるのですね。

そして花は食べられるようです。生でも、天ぷらでもいけるようで驚きですね。

なんとなく香りや蜜があっておいしそうなイメージがでてきます。

水虫などの薬にも使われており非常に生活の役に立つ植物だったんですね。